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近年のメディア環境において身体は分断され、失調されている。その身体を、情報や感覚を媒介する〈メディウム〉として捉え直す試み。舞台上ではダンサーが動き、手元のデバイスにはセラピストや美術モデルらへのインタビュー記録やマッサージの映像が流れる。舞台上とデバイスの間を行き来し、イヤホンからの音声と環境音が交錯する中で、観客は視覚・聴覚・触覚等を分解し再形成していく。目の前で動くダンサーの身体もまた物理的な存在を超え、観客それぞれが独自に意味付ける「幽霊のようなアバター」として現れ出る。


​『壁あるいは石、平たいメディウム』

2020.09.19-24 8:00/20:00 60分

​hira-kodaira(東京都小平市)
 
作・演出    吉田萌
出演      宮城茉帆
音声出演    辻村優子 石田ミヲ 徳竹玲音

​デバイス映像  吉田萌
記録撮影    笠原颯太
​宣伝美術    高橋温大
周囲の状況やジェンダー化された視線、自身の経験との交渉から生まれるポーズのはたらきについて語る美術モデル、ジムで鍛えた筋肉を周囲の圧力に屈しないある種の鎧としてまとうトレーニーとの言葉のやり取りに体現されているように、インタビュアー(吉田)とインタビュイーのあいだに流れる言葉や感覚を受けて〈観者〉と〈宮城/身体〉のあいだで感応する諸感覚、つまりは複数の〈私〉と〈あなた〉のあいだに生起する不安定な親密さを通じて〈身体〉の想像的な形態をつくりかえていくエロティックな〈場〉を開くのだ。」(渋革まろん氏レビューより)
 
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